先入観や偏見を意識してみる *ディレクターからの一言

皆さん、こんにちは。代表の的場です。

少しずつですがコロナも落ち着いてきて、先月やっと娘の入学式に出席してきました。関東では未だ分散登校が続き予断を許さない状況ですが、ひとまずホッとしています。さて、ニュース等でご存知の通り、アメリカでは新型コロナウィルスによる失業問題や白人警官による黒人男性への暴行死事件、人種差別解消を訴える抗議デモ、それにかこつけた略奪や破壊活動など様々な問題が重なり絡み合って起き、大変な状況にあるようです。今、アメリカで何が起こっているのか。英語を教えるだけでなく、歴史や社会問題、政治的背景も含め、きちんと理解しなければと感じ、先日、札幌アメリカ領事館が主催するBlack Lives Matterを考えるオンライン・ワークショップに参加しました。

ラーナロットには沢山のバックグラウンドが違うスタッフが働いています。みんな日本が大好きな一方、私たちが気づいていない外国人ゆえの辛い思いや大変な思いもしています。意思疎通できないと最初から決めつけられて大事な契約を断られた人や、宗教の違いで偏見の目で見られる人もいます。でも、一緒に働き、沢山話し、プライベートを知っていくと、その人の本質が見えてきます。人種差別、外国人差別以外にも、性別、年齢、個性、価値観、健康状態など、私たちの周りでも差別やいじめは確実に存在しています。自分の育った環境や経験からつくられた先入観や偏見、色メガネを「バイアス(bias)」と言います。誰にでも「バイアス」はありますが、自分に「無意識のバイアス(Unconscious bias)」があるということを意識しておくことは大事だと思います。それによって傷つく人がいるかもしれないと考えてみることが差別を無くす第一歩になります。一人一人がまずは意識を持って、『もしかしてこれってバイアス?』と自分の考えや態度、言動を振り返り向き合うこと。そういった「自己認知(Self-awareness)」は、これからグローバル人材として生きる子ども達に英語とともに教えていきたい大切なことです。